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zoom RSS Euscaphis japonica ゴンズイ [寺家ふるさと村]

<<   作成日時 : 2017/09/25 11:52   >>

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ゴンズイ

ゴンズイ Euscaphis japonica は、ミツバウツギ科に属する樹木。果実が真っ赤でよく目立つ。

特徴
落葉性の小高木[1]。高さは普通3-6mだが、時に10mに達する。樹皮は紫黒色を帯び、細長い割れ目状の皮目が縦に走る[2]。普通は頂芽ができず、1対の仮頂芽から有花枝、あるいは無花枝を伸ばして成長する。さらに側芽から枝を伸ばすことは少ない。有花枝は2-3対の葉と、先端に花序を付け、無花枝は2-3対の葉のみを付ける。葉は対生。奇数羽状複葉で、全体の長さは10-30cm、幅は6-12cm。葉柄は長さ3-10cmあり、複葉の軸と共に無毛。小葉には短いながらも柄があり、側小葉では長さ2-12mm、頂小葉ではより長くて2-3cm、短い毛がある。時に頂小葉がない場合がある。個々の小葉は狭卵形で、長さ5-9cm、幅2-5cm、硬くて表面につやがあり、先端は尖り、基部は丸みを帯びるかやや広い楔形。裏面の中脈や側脈の上に短い毛がある。
花期は5-6月。円錐花序は長さ15-20cmで、よく分枝して多数の花を付け、無毛。花は黄白色で、径3-4mm。花柄は長さ1-2mm、萼裂片と花弁はいずれも楕円形で長さ約2mm雄蕊、雌蕊は花弁とほぼ同長、子房は2室ないし3室からなり、同数の柱頭と花柱が互いに接着する[3]。果実は袋果で、1つの花から1-3個生じ、長さ1-1.3cmになる。これは子房の心皮がその数だけに裂け、反り返ったものである[4]。果実の各部分は肉質で熟すると赤くなり、鎌形に曲がって反転し、太い条がある。それが裂けると中から1-3個の種子が顔を出す。ちなみに裂けて見える子房の内側も鮮紅色で美しい[5]。種子はほぼ球形で径約5mm、真っ黒で強い光沢がある。なお、果実が白くなる変種もある。また、種子は当初、赤い仮種皮に包まれている[6]。

名前について
名前の由来には諸説あり、判然としない。清水(1997)は以下の4説を上げている[7]。
・魚のゴンズイに由来し、それと同様に役に立たないため。
・熊野権現の守り札を付ける牛王杖(ごおうづえ)がなまったもの。この杖を本種で作ったため。
・赤い果実から真っ黒の種子が出るのが天人の「五衰の花」を思わせることから(中村浩の説)。
・ミカン科の植物であるゴシュユに似ていることから(深津正の説)。
牧野(1961)は魚のゴンズイ説を採り、本種にかつてニワウルシ(やはり役に立たない木)と混同されたことを根拠としてあげている[8]。
なお、沖縄ではミハンチャギ[9]、ミィハジキー[10]などの方言名が伝わる。果実が裂けることに関するものと思われる。

分布と生育環境
本州では茨城県から富山県より西、四国、九州、琉球列島に産する。国外では朝鮮南部、台湾北部、及び中国中部に分布する。二次林や林縁部に生える[11]。

分類
本種は1種のみでゴンズイ属を成す。その所属するミツバウツギ科には伝統的には5属が含まれ、そのうち日本に産する3種のうち残り2種、ミツバウツギとショウベンノキは、はそれぞれミツバウツギ属 Staphylea とショウベンノキ属 Turpina に含まれ、この3属をまとめてミツバウツギ亜科とする。AGPIIIではこの亜科をもってミツバウツギ科としている。そのうちショウベンノキ属は果実が肉質で裂開しない。ミツバウツギ属はやはり袋果を付け、裂開するが基部で互いに癒合して上部のみが開き、本属のように全部が裂けることはない。また本属では種子には仮種皮があるが、ミツバウツギ属ではそれがない[12]。
種内変異としては以下のものがある[13]。
 ・E. japonica var. lanata:タネガシマゴンズイ
種子島に見られ、小葉の裏面に綿毛が一面にある。
また、果実が赤くならず白くなるものがまれにあり、これはシロゴンズイ f. eburnea と呼ばれる。

利用
材は黄白色で、軽く柔らかいが割れにくい。材としての利用価値はない。キクラゲ栽培の原木には使える[14]。沖縄で枝をお祭りの際に使用したと言う[15][16]。
庭園樹などとして栽培されることがある。若芽は茹でて食用になる。中国では果実や種子を腹痛や下痢止めとして用いる[17]。

出典
1. ^ 以下、佐竹他(1989),p.44
2. ^ 北村・村田(1971),p.256
3. ^ 北村・村田(1971),p.256
4. ^ 北村・村田(1971),p.256
5. ^ 北村・村田(1971),p.256
6. ^ 初島(1975)p.385
7. ^ 清水(1997),p.300
8. ^ 牧野(1961),p.364
9. ^ 池原(1979),p.96
10. ^ 天野(1982),p.91
11. ^ 佐竹他(1989),p.44
12. ^ 佐竹他(1989),p.43
13. ^ 佐竹他(1989),p.44
14. ^ 天野(1982),p.92
15. ^ 池原(1979),p.96
16. ^ どのような祭りかは不明
17. ^ 清水(1997),p.300

参考文献
・佐竹義輔・他(編著) 『日本の野生植物 木本II』新装版、(1999)、平凡社
・北村四郎・村田源『原色日本植物図鑑 木本編I』、(1971)、保育社
・牧野富太郎『牧野 新日本植物圖鑑』、(1961)、図鑑の北隆館
・天野鉄夫『琉球列島有用樹木誌』、(1982)、琉球列島有用樹木誌刊行会
・初島住彦『琉球植物誌』追加・訂正版、(1975)、 沖縄生物教育研究
・清水健美、「ゴンズイ」:『朝日 植物の世界 3』、(1997)、朝日新聞社:p.300-303
・池原直樹、『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』、(1979)、新星図書

(ゴンズイ@Wikipedia より)



2017年9月23日
横浜市青葉区寺家町


関連

Plants at Jike Furusatomura 寺家ふるさと村ガイドツアーで出会った植物
http://sankeien.at.webry.info/201709/article_19.html

outdoor observation 三渓園「自然観察会」野外観察会 寺家ふるさと村
http://sankeien.at.webry.info/201709/article_18.html

ゴンズイ@Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%A4_(%E6%A4%8D%E7%89%A9)


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