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zoom RSS Asarum tamaense タマノカンアオイ [寺家ふるさと村]

<<   作成日時 : 2017/09/25 03:19   >>

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寺家ふるさと村は多摩丘陵の南部にあたり、カンアオイ属ではタマノカンアオイが生育している。



カントウカンアオイとタマノカンアオイ

 カンアオイの仲間は分布の拡大する速度が遅く、種の分化と地史の関係を考察する上で重要な種である。カンアオイの類は一万年に一キロメートルから三キロメートルと分布の広がりの速度が遅い。そのため、現在の分布を見ると、おおよその古い地形と地史を知ることができる。
 カントウカンアオイとタマノカンアオイはともに茎は短く葉は群がって生え、花弁はなく萼は鐘形で先は三つに裂け、カントウカンアオイは冬に、タマノカンアオイは春先に、それぞれ地面すれすれに地味な花を開く。
 カントウカンアオイは、横浜市では南部に分布が限られ、北の端は、帷子川流域を南に越えたところに位置する山王台(標高九一・九メートル)付近にあり、それより南部地域に広く分布し、三浦半島の丘陵につながっている。
 タマノカンアオイは多摩丘陵の南部の青葉・都筑区に分布、南限は鶴見川中流の川和町あたりでそれより南には分布しない。
 高尾山以北の丘陵地にはタマノカンアオイとカントウカンアオイが混生しているところもあるが、多摩丘陵を南下するにつれ、タマノカンアオイのみとなり、カントウカンアオイの分布はまったくみられなくなる。
 この二種のカンアオイ類が分布していない空白地帯は、約四〇万年以降から約一二・五万年前までに、何回かの海進(海面の上昇)で古相模湾と古東京湾とがつながり、多摩丘陵と三浦半島の間が海になっていて、カンアオイ類の生育ができなかった地域である。横浜市内のカントウカンアオイの分布境界線を「カントウカンアオイ線」と呼ぶ。

(横浜植物会『横浜の植物』より)




カンアオイ属

カンアオイ属(かんあおいぞく、寒葵属、学名:Asarum、英:wild ginger)とは、ウマノスズクサ目ウマノスズクサ科に属する属である。研究者によっては5つの属に細分化されることもあり、その場合はAsarumにはフタバアオイ属という和名が与えられ、カンアオイ属はHeterotropaとされる(#分類を参照)。「寒葵」は、葉が葵に似ており、冬季でも枯れない常緑多年草であることからと名づけられたが、一部の種は冬に落葉する。

特徴

形態
非常に背の低い多年草。茎は地表、あるいは浅く地中を横に這うが、伸びは非常に遅い。まれに匍匐枝を出す種もある。根は太くて真っ直ぐなものを少数もつ。
葉は各茎に数枚だけつける。長い葉柄を持ち、葉はハート型か三角に近い形で、基部の両側は耳状に突出する。常緑性の種では葉は革質で厚く、多くは表面に雲状の白っぽい斑紋がでる。
花は冬季に咲き、短い柄の先に一つずつ付き、地表か、やや土に埋もれて表面だけを地表に出す。花弁のように見えるが実は萼片(萼)であり、放射相称で、3枚の萼片が合着し、筒状やつぼ状、釣り鐘状などの形の萼筒を形成し、先端は三裂の萼裂片となる。またまれに花弁をつけるが、退化しておりごく小さい。雄蕊は3本または6本。

生息環境
主に山地等の林床部に生育する。日陰で、肥沃のよい排水性のある土壌を好む。

生態
耐寒性が強い。成長が遅いため生息範囲が広がりにくく、地方によってさまざまな種に分かれている(種分化)。前川文夫は生息範囲の移動速度を「1万年で1km」と見積もっている。ただし、種子はアリ類によって運ばれることもあり、この説には異論がある。
ギフチョウの食草でもある。

花粉媒介

カンアオイの花
カンアオイ属の花(萼片)は、いくつかの奇妙な特徴を持つ。地表すれすれで、大抵は葉の陰に、外からは見えないように花をつける。また、ほとんどの種の花期が冬季である。花の構造も、若干の差はあるが、壺状の花の奥に雄蘂と雌蘂がまとまっている。そのため、花粉媒介に一般的な訪花動物の誘引や風などの機械的な作用(風媒花)を用いているとは考えにくい。
カンアオイ属の花粉媒介に関する説の一つに、花粉媒介者がカタツムリやナメクジであるとの説があり、カタツムリ媒という用語も存在する。カンアオイについてはその他に、ワラジムシやヤスデが媒介しているとの説もあり、確定していないのが現状である。一部の種については、キノコバエが花粉媒介を行うことが報告されている。

分布と分類
カンアオイ属は東アジアで非常によく種分化がおこっており、約80種が確認されている[2]。また、アメリカとヨーロッパにごく少数の種が分布している[2]。日本では50種が確認されている[3]。
花の構造などにより、カンアオイ属Asarumをフタバアオイ属Asarum、ウスバサイシン属Asiasarum、カンアオイ属Heterotropa、Hexastylis、Geotaeniumの5属に細分化する説もあるが[2][4]、最新の系統分類学的研究から、Asarum属にまとめることが多い[2][3]。環境省では、2000年版のレッドデータブックでAsiasarumやHeterotropaとされている種のほとんどが、2007年版のレッドリストではAsarumに変更されている。
Asarum属(カンアオイ属)にまとめる場合、日本に分布するAsiasarum及びHeterotropaは節の単位に分類されている[3]。Sugawara(2006)によるカンアオイ属の種内分類は下記の通りである。なお、()内は日本産の確認されている種数である。
・genus Asarum カンアオイ属(50種)
 ・subgenus Asarum フタバアオイ亜属(2種)
  ・section Asarum フタバアオイ節(2種)
 ・subgenus Heterotropa カンアオイ亜属(48種)
  ・section Asiasarum ウスバサイシン節(2種)
  ・section Heterotropa カンアオイ節(46種)

利用
江戸時代から栽培されている。特に、通常は葉柄から葉の裏が紫になるが、その部分が緑色で濃い色がのらないものを選び、品種名をつけたものは「細辛」として古典園芸植物と認められる[要出典]。また、野生種も山野草として栽培の対象となる。特に各地の種を集めるマニアがおり、その為に分布域の狭い種には絶滅危惧に追い込まれたものがある。

(カンアオイ属@Wikipedia より)



2017年9月23日
横浜市青葉区寺家町


関連

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http://sankeien.at.webry.info/201709/article_19.html

outdoor observation 三渓園「自然観察会」野外観察会 寺家ふるさと村
http://sankeien.at.webry.info/201709/article_18.html

カンアオイ属@Wikipedia


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